ストアカでプログラミング講師を3年間続けて限界が来て辞めた話

ストアカ先生ページ キャリア

こんにちは。教育系エンジニアのひらまつ(@hiramatsuu)です。

この度、3年間続けたストアカでのプログラミング講座の開催をやめることにしました。

この3年間で、500人以上の方にプログラミングを教えてきて、優秀講座賞を2年連続で頂いたり、ストアカのオンラインイベントに登壇させて頂いたりしました。

そんな私がストアカでの講座の開催をやめるという決断に至った背景を書き残しておきたいと思います。

ストアカで講師デビューしようと思っている方や、副業を始めたいと思っているエンジニアの方に参考になれば幸いです。

ストアカでの勝ちパターン

ストアカで売上を伸ばす方法には、ある程度決まったパターンがあります。後で書きますが、この勝ちパターンが僕のキャリアの方向性とのズレを生みました。

勝ちパターンのひとつは、宣伝用の講座と収益源となる講座を分けることです。

宣伝用の講座では多くの人にアクセスしてもらうことを目指します。アクセス数を稼ぐ一番の方法は、ストアカのトップページに載ることです。トップページに載るためには予約者数ランキングで上位に入る必要があり、そのために1,000円などの低価格・割安講座を用意して予約数を集めます。宣伝用の講座は収益は度外視で、とにかく講師を知ってもらうことに重きをおいています。

宣伝用の講座だけでは商売にならないので、収益源となる講座も用意します。宣伝用の講座でファンになってもらえれば、ある程度高額な講座であっても続けて受講する人が多いです。こちらの講座に参加してもらえるかどうかが、ストアカでの成功の分かれ目です。

また、受講者の成長に合わせた様々なレベルの講座を用意することも大事です。入門用の講座だけでなく、中級レベルや上級レベルの講座も用意すると、リピーターを獲得しやすくなります。

僕の場合、Pythonの入門講座だけでも三段階のレベルを用意していましたし、Pythonを身に着けた方のために自動化やWebスクレイピングなど、仕事に直接役に立つ実用的な講座も開催していました。

ストアカで伸び悩んでる方は、とりあえず以上の話を踏まえて改善するだけでも、ある程度売上を伸ばせるんじゃないかなと思います。

自分のキャリアの方向性と合わなかった

このように勝ちパターンは明確ですが、この勝ちパターンを愚直にこなそうとすると、それなりに高い頻度での開催が必要になります。

ストアカのトップ講師を見ても、月に10回以上開催している方がほとんどだと思いますが、この傾向は僕にとってあまり良いことではありませんでした。

自分で自由にコントロールできる時間がしっかりあるということは、僕にとってこの上なく大切なことです。自由な時間を使って、愛する家族と過ごしたり、新しいことを学んだり、新しい体験をしたり、エンタメを消費したりすることが僕にとっての幸せです。

なので、高い頻度で講座を開催することは、ストアカでの成功には大事なことですが、僕の人生の方向性とは違っていました。

自由を増やすために最も重要なことは、「労働ではなくコンテンツにお金を払ってもらうこと」だと僕は思っています。

労働にお金を払ってもらう働き方だと、当然ですが働くのをやめたら1円も入ってこなくなります。

一方でコンテンツにお金を払ってもらえれば、自分の労働状況と関係なく収益を出せるので、社会人で海外大学院に留学する、みたいなことも可能です。

ストアカではリアルタイムの指導以外は禁止されているため、どうしても労働に対する支払いになってしまい、僕のキャリアの方向性と合いませんでした。

同じ講座を何回も開催してると飽きてしまう

また、ストアカでは同じ講座を何度も開催することになります。多い講師の方だと、月に数十回も開催する方もいます。

これは一度講座を作ってしまえば、あとはそれを繰り返すだけで良いから楽だ、と思える講師には良いことかもしれません。

ですが極度の飽き性の僕にとっては、同じ講座を繰り返すのが非常に苦痛でした。飽きないように毎回講座を微調整していましたが、それにも限界があり結局飽きは来てしまいました。

また、一年も続けていると無意識でも授業ができるようになってしまい、講座を開催してもまったく成長がなくなります。お金稼ぎのために成長に繋がらないことをやるのは、長期的に見ると損だと思っていますし、何よりやっていて充実感がないです。

やはり僕は、Udemyなどで新しいコンテンツを作る方が飽きが来ないので向いていますし、この働き方の方が自分の成長を感じることができています。

この点でもストアカは、僕のやりたいこととズレがありました。

他のチャレンジがしづらくなった

ストアカを続けることで他の事へのチャレンジがしづらくなったのも大きな原因でした。

ストアカを始めて2年目以降は、150分の講座を月に1,2回開催するペースで細々続けていました。ストアカにかけている時間だけみたら大したことはないですが、心理的にはやはり違います。

ストアカをやっている、というだけでストアカに脳のリソースが持っていかれて、他のことにチャレンジするエネルギーが少なからず削がれていることを感じていました。

やはり人間には同時にやれることに限界があるので、新しいことを始めるには何かをやめなければいけません。

このブログもそうですし、プログラミング学習サービスの開発、TwitterなどSNS運用、技術書執筆など、他のやりたいことに時間を使うために、やめることが最善だと判断しました。

実際に、ストアカをやめると決めて以降、脳が非常にスッキリとしている感覚があり、新しいチャレンジに使う時間やモチベーションが増えたことを実感しています。

ストアカ自体はとても良いサービス

このように、ストアカの性質が僕のキャリアの方向性と一致しなかったため、今後の講座の開催をやめるという決断に至りました。

勘違いして頂きたくないのは、ストアカ自体はとても良いサービスだということです。僕自身受講者としてストアカを利用することもありますが、バラエティに富んだ講座を楽しく受講できる良いサービスだと思います。

また、ストアカで僕の講座を受講してくれた方々は、非常に勉強熱心で優秀な方が多い印象でした。そういった方がプログラミングに入門する手助けが出来たということは、非常に嬉しいことでしたし、やっていてとてもやりがいを感じていました。

そして僕個人としては、プログラミングの最初の最初は、誰かに教えてもらったほうがいいと考えているので、僕がストアカでの開催をやめたあとも、他のエンジニアの方がその機会を提供してくれることを祈っています。

もしこの記事を読んでいて、副業を始めようか悩んでいたというエンジニアの方は、ぜひストアカでプログラミングを教えてみて下さい。

僕自身、ストアカでプログラミングを教え始めたことがきっかけで独立するに至りましたし、何より人に教えることは自分にとって最高の学びになります。

というわけで

以上、現時点での考えをまとめておきました。

講座の開催はもうしませんが、マンツーマンの質問対応は一応ストアカで受け付けていますので、もし必要な方がいたらこちらをどうぞ。

結局、労働に対してお金を払ってもらってるじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、質問対応だけは続ける理由もこちらに書きましたので、気になった方はご覧ください。

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