【ストレス激減】子持ち共働きエンジニアが選ぶタイムマネジメントおすすめ本厳選9冊

おすすめ本

こんにちは、教育系エンジニアのひらまつです。

少し前に、タイムマネジメント(時間管理)について、真剣に考えてみようと思い立ち、関連する本を片っ端から読んでおりました。その結果、自分の中にタイムマネジメントの確固たる方針が生まれ、仕事のストレスがかなり減りました。主観的なストレスはもちろんですが、Oura Ringで計測した生理的なストレスも減りました(心拍変動の平均値が上がった)。しかも、それでいてアウトプットの量は増えているので驚きです。

ですので、本記事では、私がタイムマネジメント本を読みまくってたどり着いた、タイムマネジメントの結論をシェアしたいと思います。明日からすぐに使い始められるほど、極めてシンプルなルールを紹介しますので、「いつも時間が足りない!」というあなたに役立つ記事になっているのではないかと思います。

また、読んでいて特に参考になった、厳選おすすめ本9冊も最後に紹介していきたいと思いますー。

タイムマネジメントを考え直した動機

タイムマネジメントについて、考えるきっかけとなったのは、今年に入ってから強く感じていた、「仕事が進んでいない感覚」です。日々、こつこつと仕事に取り組んで進捗は生み出しているものの、日々の充実感・達成感を感じられていない自分がいることに、ある日ふと気づきました。

その理由を考えてみたところ、以下の2つがあることが見えてきました。

  • 子供が産まれて仕事に使える時間が減っている
  • 抱えている仕事が増えている

昨年、一人目の子供が産まれ、これまでの生活が一変しました。共働き家庭というのもあって、家事・育児の時間が増えた結果、仕事に使える時間が減りました。ドラム式洗濯機やロボット掃除機などを購入して、家事の時短を行っているので、最低限の仕事時間(1日3時間半程度)はあるものの、それでも以前よりはかなり減りました。

一方で、仕事の量は減るどころか増え続けていました。Udemyで出したい講座はどんどん増えていくし、リリースしたいアプリもあるし、本も書かなければいけないし、ブログも更新したいし、、、という感じで、これまで以上に抱えている仕事が多くなってきていました。

仕事に使える時間は減っているのに、抱えている仕事は増え続けている、という破綻して当たり前な構造があることに気がついたのが、最近のことです。

こんな状況にあったせいで、毎日仕事を終えたときに、頭に浮かんでくるのは、「今日もこれだけしかできなかった」「全然思い通りに進んでいない」「もっとやれたんじゃないか」という自責の言葉です。自責の念がストレスになり、いまいち仕事の充実感を感じられない上、余暇も罪悪感を感じながら過ごす、という最悪のメンタルになっていました。

これは非常にまずいということで、この事態を解決するべく、タイムマネジメント本をあらためて読み漁りました。その結果、とある結論に辿り着き、ストレスを大きく減らすことができました。

たどり着いた結論はこれ

私が、タイムマネジメント本を読みまくってたどり着いたのは、以下のシンプルルールです。

  1. 仕事をする時間を決めて、その時間は必ず仕事をし、その時間以外では絶対に仕事をやらない
  2. その時間内で完了できる量になるまで、取り組む仕事を選ぶ
  3. 仕事は並行せず、1つずつ取り組む

1. 仕事をする時間を決めて、その時間は必ず仕事をし、その時間以外では絶対に仕事をやらない

まず最初のステップとして、仕事に使う時間を決めます。これは、自分の人生において、どの程度仕事に時間を割くのか?という価値観を問う質問と言えます。

私の場合は、家族との時間や読書などの趣味に時間を割きたい上、長時間働くというよりは、短時間だけ集中して働く方が向いているので、1日あたり3時間半(休日を考慮すると月50時間)も仕事をすれば、十分だろうという判断になりました。

人生の中でどれくらい仕事をしたいのか決めておかないと、仕事が人生の時間を蝕んでいきます。仕事時間は、減らすよりも増やす方が簡単なので、自然な流れとして、どんどん増えてしまいます。

なのでまずは、自分の人生を考え直して、仕事にどの程度時間を割きたいか?を明確にしましょう。

仕事時間を決めたら、その時間をぜったいに守ることがポイントです。もう少しやった方がキリがいいから、という理由で時間をオーバーしてはいけません。どんなに中途半端なところで終わっても、時間を過ぎたら仕事は終了します。

2. その時間内で完了できる量になるまで、取り組む仕事を選ぶ

続いてのステップでは、決めた仕事時間に収まるまで、仕事を絞り込む作業です。これは、仕事の優先度付けのプロセスですね。多くのタイム(タスク)マネジメント本で語られているように、タスクに優先度をつけて、優先度が低いものは思い切って捨ててしまいます。

これだけ聞くと当たり前の作業なのですが、実際にやってみると、優先度の低い仕事などほとんどなくて、ほとんどのタスクがTodoリストに残ったままの状態に気づくと思います。こうならないようにするためのポイントは、「やる必要のないタスク」をTodoリストから消すだけではなく、「やった方がいいタスク」思い切って消すことです

Todoリストに残すのは、絶対にやりたいタスクだけです。エッセンシャル思考から引用すれば、

絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである

エッセンシャル思考 第9章

なのです。

この基準を持って、絶対にやりたいと思えるタスクだけに絞り込みましょう。私の場合は、年間に取り組む仕事を、4つに絞り込みました。具体的には、今後一年間で、本を1冊書き上げる・アプリをリリースする(2つ)・Udemyのコースを1つ作る、という4つです。(ブログは趣味枠なので入れてません)

それでも時間内に収めきれないこともありますが、その場合はさらに厳しい基準で選択し直して、どれかを諦めるか、どうしても諦められないなら、生産性の向上で解決を試みます。

3. 仕事は並行せず、1つずつ取り組む

最後ステップは、絞り込んだ仕事には1つずつ取り組むということです。マルチタスクをやめて、シングルタスクで取り組んでいきます。

複数の仕事を並行して進めると、気分が乗らない時にはタスクを切り替えることができたりして、多くの仕事をこなせているような気がします。たしかに最初のうちは、より効率的な感じがするのですが、しばらく経つと、何も仕事を完了できていないことに気づき、自己嫌悪に陥る、というのがよくあるパターンです(というか私のパターン)。

どうしてもマルチタスクがやめられないという方は、『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』などの本を読んで、徹底的にマルチタスクの批判に触れるのがおすすめです。

仕事は1つずつ取り組みましょう。結局のところ、仕事における最大の幸せは、仕事を最後まで完了した時の大きな達成感と、今日やるべきことをやったという日々の充実感なのです。

というわけで

以上が、私がたどり着いたタイムマネジメントの結論でした。このルールを実践してからというもの、仕事のストレスが大幅に減ったので、タイムマネジメントについて明確な方針を持っていることは、やはりとても重要なんですねー。

ただ、タイムマネジメントは環境や人によっても、正解がかなり異なる分野だと思っているので、「これが正解!みんなもやろうぜ!」という感じではなく、読者それぞれに参考になるところが少しでもあれば、という思いで書いております。

自分にとって最適なタイムマネジメントを見つけるには、やはり私と同じように、本を読みまくるしかないと思いますので、おすすめ本を以下に掲載しておきます。これらの本はすべて、私が実際に読んだもので、その中でも特におすすめできるものだけを厳選しています。

厳選おすすめ本9冊

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学

「時間がない!」という欠乏の感覚が、私たちの認知にどのような影響を及ぼすかがわかる本。本書を読んだからと言って、タイムマネジメントの実践しやすいテクニックなどが学べるわけではないのですが、「時間がないという感覚をなんとかしないとヤバい!」と思わせてくれる良書です。タイムマネジメントについて考えるモチベーションを高めるためにどうぞ。

限りある時間の使い方

私がタイムマネジメントを考え直すきっかけになった本です。「時間にはぜったいに勝てない」という前提から始まり、では、どのように時間と付き合っていくのか良いか?という話が書かれています。テクニック本というよりは、タイムマネジメントの哲学というような本で、本書を読んでおくと、タイムマネジメントに取り組む上での重要なマインドセットを獲得できるはずです。タイムマネジメントを考える上では、必読の本だと思います。

NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

仕事時間をまず先に制限してしまう、という考え方は本書を読んで生まれました。著者の一人である、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンは、Ruby on Railsの作者としても有名です。ベースキャンプ社の哲学は、個人的に最も参考にしている考え方のひとつです。未読の方は「小さなチーム、大きな仕事」と合わせて読むことをおすすめします。特にアプリを運営しているなど、スモールビジネスを営む方は、ベースキャンプ社の思想は、知っておいて損しないはずです。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

もはや説明不要なほど有名な本ですが、本書もやはり必読です。本書は、仕事時間を決めた後に、「どの仕事を選ぶのか?」を考える上で参考になります。「絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである」のようなパンチラインはもちろん、「逆プロトタイプ」などの有用なアイデアも満載です。

〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ

本書は、タイムマネジメントの本ではないのですが、必読の1冊です。どんな仕事に取り組むか?を考える上での重要な視点として、「いかに人の役に立てるか?」という観点があると思います。なるべく多くの人の役に立った方が、やりがいも大きいですし、売上などの成果も大きくなります。そして本書は、「最も人の役に立選択」をする方法について、経済学や心理学の視点から書かれている本で、仕事選び、ひいてはキャリア選択に役立つこと間違いなしです。

エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

エッセンシャル思考とあわせて読みたいのが本書。どの仕事をやるのか?を決めた後は、その仕事をいかに効率的に終えるのか?ということを考えていく必要があるのですが、それを考える上で、強力な助けになるのが本書です。私も本書を定期的に読み返していて、読むたびに「今の仕事、もっと手間を省けないか?」と疑うようにしています。

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門

もはや説明不要なほど有名になったポモドーロテクニックですが、このテクニックの開発者がポモドーロテクニックについて詳しく解説しているのが本書です。ポモドーロテクニックを使っている方でも、本書を読んだ方は少ないと思いますが、ポモドーロテクニックを使うなら絶対に読んでおいた方が良いです。ポモドーロテクニックがなぜ有効なのか?や、ポモドーロテクニックで守るべきルールなど、Webの情報には書かれていないような話も多く、一読の価値がある本になっています。

SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える

これまでに紹介してきた本を読んで、自分流のタイムマネジメントの結論を出していただきたいのですが、その際に気をつけるべきなのが、なるべくシンプルなルールに落とし込むことです。ルールはシンプルであるほど強力になる、ということを教えてくれるのが本書です。シンプルルールの設定方法や事例が書かれていますので、導き出したタイムマネジメントの方針を、ルール化して実践する上での助けになるはずです。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

マルチタスクをやめたい方におすすめの本。本書では、マルチタスクの批判がひたすらに書かれているので、どうしてもマルチタスクをやめられないという方は、読んでみると自分の考えを変えるきっかけになるのではないかと思います。逆に言えば、マルチタスクの弊害についてすでに身を持って理解している、という方には不要な本かと思いますので、そういった方は別の本を優先的にお読みください。

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